リスクばかりを並べても、何も実らない。

久しぶりに昔のはてなっぽいやりとり(2003年〜2005年くらいまで?)ができて楽しませてもらっています。id:JavaBlack さん、 追記ありがとうございます
前回のエントリでは、できる限り批判やネガティブ意見など、僕の逆となる声を聞いてみたくて、若干煽り気味で書いたのですが、然程ネガティブな反応がなくて少し残念でした。プチ炎上くらい覚悟していたんですけどね。
さて、折角ご反応いただけたので、この機会に僕の思うところを書いてみましょう。なお、わざわざ反応しているのは、名指しされているからに他らなず、名指しされてなければ反応なんてしませんし、無言で肯定したと思われるのも面倒だからです。

リスクを高らなに語ると聞こえはいいけど、何も実にならない。

たとえば,あなたの会社の売り上げが3割さがったらどうしますか.とか逆にある時に倍の仕事が転がり込んできたらどうしますか.とか同じ仕事を3割引で引き受けるという他の会社が出てきて,仕事をとられたらどうしますか.とか想定されるリスクを色々と挙げてらっしゃいますが、そんなの百も承知だし、そのリスクを知った上で引っ越すかどうか考えてるに決まっています。
よくある、厳しい現実とかいうのを並べて、あいつは現実が見えていないとか言う人がいますが、そんな現実の厳しさなんて人生20年生きただけでも知っている人は十分知ってますし、「俺は業界に長くいるから社会の厳しさを知ってるんだぜ?」みたいなこと言われても、正直なんだかなぁという感じですし、申し訳ないですが、ややもすれば不幸自慢に見えてしまうくらいです。
じゃあ、具体的にどうするのがベストなのか、対案を言わなれば、ただ小煩い偽大前研一でしかありません。

なぜそこまでしてその業界に残るのか。

僕は飲食業界に10年程いましたし、親のまったく別業界なので、その話も良く聞きます。別にどの業界もしんどい部分は変わりませんし、それなりの楽しさがあります。給与や待遇も人それぞれです。
そういった話を踏まえて、ブラックだの、使い捨てられるなどと言いながら、その業界に固執する理由は何なのでしょうか?そんな会社、自分から見限るべきでしょう。
冷たい言い方かもしれませんが、嫌だったら他の業界に行けばいいと思います。別に劇的な変化なんてないと思いますが、自分で変えようと努力しない限り変化なんて、ありはしないのではないでしょうか。
好きや嫌いで自分の学校を変えられない小学生でもあるまいし、自分で環境を変えられる年頃になったのにも関わらず、環境を変える努力もしないで、環境の不満ばかりを口にする前に、もう少し広い視野を身につけるべきでしょう。

それは古い業界構造なのでは?

最初の記事でも似たような表現があり、疑問を感じましたが、ソフトウエア開発は本来莫大な先行投資が必要で,立ち上げ時には売り上げが少ないのに多くの開発者が必要.という考え自体が、そもそも僕の知っているスタートアップには全く当てはまりません。
現実は日々変化しています。過去の常識ばかりに囚われて、暗い顔をし続けるのは人生損するだけです。下記の本に書かれていることも、現実であるとそろそろ認識してみてはいかがでしょうか。

小さなチーム、大きな仕事〔完全版〕: 37シグナルズ成功の法則

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リーン・スタートアップ

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売上げや仕事が増えたからと言って、安易に人を増やしたら負けなのです。人月計算はやめて、パフォーマンスを改善するという視点を持つべきだと思います。

捨てられない人になればいい。

コアがしっかりしていないものは、淘汰されるのが自然の摂理でしょう。給与や時間も全てトレードオフです。
僕はゴルフが上手くなりたいと思った時期(24〜25歳)は、仕事はほとんどせず(年収100万程度)、その分、空いた時間をゴルフの練習に費やし、ゴルフを始めて1年で86というスコアを出すことができました。
サラリーマンでなかなか100を切れないゴルファーはお金を得て、僕はお金のかわりにゴルフのスキルを得たのです。
また、バイトであっても残って欲しい人がいれば、辞めて欲しい人がいます。そんなの、どんな仕事でも一緒です。残って欲しい人は、なぜ残って欲しいと思われるのか、辞めて欲しいと思われる人は、なぜそう思われてしまうのか、そういった心理が考えられない人は、いつだって生きにくいのが世の中でしょう。