World IA Day 2012 Tokyo, Japan へ行ってきました。


先週末に開催された、今年が初となる全世界同時多発的な IA(情報アーキテクチャ)のイベントWorld IA Day 2012東京会場へ足を運んできました。
そもそも、この業界にいながら、IAの人と会う機会はあまりなく、いったい日本に何人いるんだろうと疑問に思っていましたが、会場には有料イベントでありながら200人近くも参加されており、まずその数にびっくりしました。
イベントの中でのアンケートでは、IAが本職という方はそこまでおらず、プログラマやコーダーなど実践的な職種の方が半数以上で、PMなどが10数人といった感じ、学生はほぼ皆無でした。
僕がざっと見た感じでも、年齢層は30代〜40代が一番多く、50代以上はほぼおらず、20代がちらほら、10代はおそらくいないという感じでした。
当日、僕は体力が限界に近付いていたので、朝7時半におきて電車を確認していたら、寝落ちしてしまっており、昼過ぎからの参加となりました。浅野さんに心配をお掛けしてしまい申し訳なかったです。

全体の印象。

今回は第一回ということで、スピーカーの方の意見を聞き、その後、パネルセッションという形で、パネリストの方がテーマを掘り下げるという形式が多かったです。
僕が拝聴したのは、前田俊幸さんのストーリーテリングや、上野学さんのユーザーインターフェイスデザインについてのお話となりますが、ストーリーテリングについては、現段階では、弊社の場合ベンチャーなので、みんなが出来ているのですが、人数が増えてきた段階で、本当に共有できるか、もう一度改めて考えたいと思いました。
ユーザーインターフェイスデザインについては、モーダルとモードレスなデザインについて、同じ目的のものを対比させて解説していただき、流石、デザインパターンについて熟知されているソシオメディアの上野さんだなと関心しました。
モードレスの方が汎用的かつ楽しいというポジティブな反応から、全てをモードレスで実現したいという欲求が出てくるのではないかと思うのですが、現実にはコンピューター操作の究極のモードレスUIであるシェル(CLI)は、誰もが使えるものではないので、誰でも利用できる形式にするには、モーダルにならざろう得ないケースが存在します
恐らく会場の人は、みな理解していたかと思いますが、そこを乗り越えてこその、プロのデザイナだと思いますので、みなさんの挑戦が楽しみです。
なお、以前からお会いしたいと思っていた、上野さんとも、懇親会でご挨拶できてとても嬉しかったです。

今後について。

今後についてですが、これだけレベルの高い人が大勢集まる会ですから、できれば、少人数のグループによるワークショップなどができるととても面白そうだと思いました。
また、個人的には音声認識について興味があり、現在はひとつのツールでしかない音声認識ですが、今後、キーボードと同系列な汎用的なUIになるのかどうかなど、またそのユースケースについても、各々がどう感じているのか聞いてみたいと思いました。

最後に。

こんな素敵なイベントを開催してくれた、運営メンバーの方々にはとても感謝しております。いつもいつもお世話になっている浅野紀予さんには感謝してもし切れないのですが、今後とも宜しくお願い致します。