SD10月号に『実践! エディタからのGit操作[Atom編]』を寄稿しました。
今月は、[改訂新版]Emacs実践入門が出版されましたが、それだけではなく、ソフトウェアデザイン2017年10月号の第1特集『これだけは知っておきたいGitのキホン』にも僕が寄稿した『実践! エディタからのGit操作[Atom編]』が掲載され、初めて同じ月に自分が執筆した書籍と雑誌が発売されました。
こちらは、タイトル通りEmacsではなく、Atomを使ったGitの操作に関する解説になっております。
ちなみに、出版社は両方とも同じ技術評論社ですが、Emacs実践入門はWEB+DB PRESSなので、Software Designとは編集部が異なるため、担当編集も別の方になっています。
GitHub for Atom。
今年のソフトウェアデザイン6月号でもAtomの記事を執筆しましたが、本号では、そのときにはまだ存在していなかったAtom 1.18 から導入された GitHub for Atomパッケージを使ったGit操作を中心に解説を行いました。
GitHub for Atomは、これまで外部パッケージに頼るしかなかったGit操作をAtomから行えるようにしたパッケージで、その名の通りGitHubとも連携して現在ブランチのプルリクエストもAtom上で確認できるようになっています。
もちろん、より快適なGit操作を求めるのであれば、追加パッケージが必要ですが、Gitフローの範囲であれば、Atom標準機能で対応できるようになったことは大きいと感じています。
Atomの今後について。
Atom IDEは、Facebook社と協力して開発が行なわれており、Facebookが提供するAtomパッケージ群Nuclideからのポートとなっています。最大の特徴は、Microsoft社が仕様を策定したLanguage Server Protocol(LSP)に対応している点で、これによって、より賢い補完やタグジャンプに対応可能となっています。
当初のサポート言語は、JS, Java, PHP, C#と少なめですが、今後、正式リリースに向けて徐々に対応言語が増えていく予定だそうです(既にRustとか対応したみたい)。
Atomは、柔軟な拡張性を利用してエディタの枠に囚われない利用方法を提案しており、ますます面白くなりそうなので、今後もしばらく目を離さないようにしたいと思います。
次に向けて。
今月は書籍と雑誌の2媒体で自分の成果物が世にでることになり、忙しかったですが、その分の満足感は十分得られたと感じています。
これで一旦執筆の仕事は空になりましたので(もし執筆の依頼をしたい場合は、いまがチャンスです。)、次に向けて頑張っていきたいと思います。