独学は本を買え。また、本で独学するために必要なこと。

僕の独学歴は長い。本当は誰かに師事したいのだけれど、そういう環境にはなかなか恵まれないものだ。
ただ、そこで環境が恵まれないから諦めるほど、大人しい性格でもないので、僕はまぁ独学の道を選んだわけだけれど、何となく独学に関する僕の経験を纏めておきたくなったので、ここで整理する。

まずは雑誌を買え。

ウェブは何たらの高速道路*1という話がありましたが、残念ながらウェブだけで高速道路に乗れるわけではない。
現実世界でも、高速道路に乗るには、いろいろと準備がいる。まずは免許、そして車 etc。独学の世界で、準備にあたるのが本なのである。
まず、何事であっても初学者の内は、どの本を買えばいいか分からない。世の中には腐るほどの本があり、良書、悪書さまざまである。その目利きができるようになるには、ある程度のスキルが必要になるのだが、そのスキルがないときにはどうすれば良いか?
僕の結論は『雑誌を買え』である。
雑誌とは、いい雑誌も微妙な雑誌も、それぞれその時の一般的にタイムリーな内容が記事になっている。雑誌は本と違い一回出たら終りではないので、存続のために各出版社とも、それなりに努力している。だから、適当に本をを買うよりは品質が保証されていると言える。
また、値段もお手頃なのも雑誌の良いところだ。本を1冊買う値段で2冊も3冊も買える。だから、独学を始めるには、まずは雑誌なのだ。

雑誌から良い著者を知る。

雑誌には連載、特集など色々な記事がある。それらの記事は当然ながら、誰かが書いたものだ。
雑誌で面白い記事を見つけたら、その記事を書いた人の情報を調べるのだ。そうすれば、もしかしたらその人が書籍を書いているかもしれない。自分が面白い、参考になると思った人の書いた本は、往々にして面白い確立が高い。
雑誌には、書籍も紹介されているので、そこから面白そうな本を見つけるのもよい。
僕の場合だと、マイナビのWeb Designingを買い、その中で大藤幹(通称ミキティー)さんを知り、世界の「最先端」事例に学ぶCSSプロフェッショナル・スタイルなどを買って勉強した感じでしたが、大変良かった。

良い本は良い世界を紹介している。

良い本に出会えると、更に良い世界を知ることができます。
業界のリーダー、その著者が勉強した参考文献などなど、良い人の周りには良い人が多いのです。逆に微妙な人の周りには微妙な人しかいないとも言えます。それは小学校の頃、嫌なグループには嫌な奴が多く、楽しいグループの中には楽しい奴が多いのと同じです。
まぁ、良い悪いは個人的な趣味趣向にも寄るところが多いので、個人で判断するしかないのですが、人間社会は広くても小さくても、未熟でも成熟していても同じようなもんだというのは僕の持論です(参考:社会の縮図から学んだこと。)。
何にせよ、良い世界を知ることで、高速道路に乗るための準備が整ったのではないかと僕は思います。

本を信じ過ぎるな。

最後に僕の持論として(本だけに限ったわけではないのですが)、本を信じ過ぎないというのがあります。これは、真実とは一体何なのかという話にも繋ります。
本の場合に限って具体例を挙げると、本はなんだかんだ言っても著者の主観でしかありせん。絶対の正しさは保証されません。また、時代の変化もあります。古くなるにつれ、正しかったものが正しくなるなるのは、非常によくある話です。
本を読んで「これは凄い!」と思ったことが、実は業界ではクソ扱いされている内容であることもあるでしょう。
本から得られることは、素晴しいことが多いですが、本に書かれているから正しいと安直に信用するのはやめましょう。先生も親も間違ったことを言うのと同じです。
つまり、この記事自体が僕の主観であり、正しいわけではないので、安直に信じるなと言いたいわけです。

本の先への高度な独学。

本から十分学んだ後は、現実世界の人と交流しましょう。具体的には「ブログ書け」「カンファレンス・勉強会へ行け」です。超加速的に世界が広がります。
カンファレンスや勉強会へ言っても、ブログ書いてないと顔覚え悪いです。ブログ書いてたら、むしろ既に相手が自分のことを知ってくれているかもしれません。これはとても重要です。地方から関東遠征するのも良いでしょう。むしろネタになります(僕はそうでした)。
あと、ブログ書く場合、へんな名前で書くと良いって刺身さんが言ってたけど、残念ながら記事を見つけることができなかった。まぁ、刺身さんくらいインパクトあると、ほんと覚えやすいです。
だんだん意識が散漫になってきたので、今日はこのへんで。

*1:ウェブ進化論だったっけ?