今場所2度目の生観戦。もちろん当日券でしたが、平日は一人何枚でも当日券が買えるみたいでした。
この日は、とても素晴しい観戦ができた日で、国技館の一番上にある音響調整室という部屋があるのですが、そこの前でラジオ席があったのです。
どうやら、どすこいFMという館内のみの解説放送を行なっていたようで、十両の取り組みから放送されるようです。で、まぁ面白そうなので、その最寄りの自由席に座ることにしました。
館内ではラジオをレンタルしておりましたが、僕は手持ちの大相撲ブラウザを FM に切り替えて試聴していまいた。
十両は元大司と謎のゲストによる放送で、謎のゲストのせいでぜんぜん相撲について語らないし、正直言って面白くなかった。
でも、幕内が始まると、なんと元寺尾こと錣山親方と、元時津海こと時津風親方が席へ!!! 一気にレベルが99まで上がり、テンションもマックシング!!!!1
アナウンサーは女性の方でしたが、放送を聞いていると、結構相撲に詳しい。さすが、NHK。
追記はてブのコメントによると、どすこいFMの女性アナウンサーは、元ニッポン放送で今はフリーの下角陽子さんだそうです。スポニチFLASH photo & blog | スポニチBlog |どす恋日記〜大相撲実況・女性キャスターの独り言〜というブログも書かれております。
で、その放送の寺尾がテレビの解説ではぜったいに聞けないような軽快トークで、死ぬほど面白い。
例えば、土佐豊という力士がいるのですが、寺尾が「お、ゴリがきた、ゴリ」とか言ってて、色々な力士を渾名で呼んだり、こういうのってぜったいテレビでは聞けません。
あと、取り組みの合間には、スカウトやどの地域が今熱いかなどの話をしており、こちらも非常に楽しかったです。
以下、思い出した内容です。
垣添、若の里。
寺尾「垣添ってやっぱり引きたくなりますー?」
時津海「なります」
寺尾「やっぱりねー、身長低いもんねー」
時津海「それで勝てたりするから、余計に引いちゃうんですよねー」
って言ってた。
寺尾「若の里には三賞あげたいねー。ベテランって言っても、ほんとうによくやってるよ。」
寺尾「ほら、引いたw」
土佐豊、将司。
土佐豊が出てくると、寺尾が、「お、ゴリだ、ゴリ」って言いはじめ、
寺尾「みなさん、あれが土佐ゴリラです。」
寺尾「時津風親方もゴリって言ってます?」
時津海「呼んでますね。部屋でもみんなゴリですよ」
寺尾「うちの力士にもゴリって呼べって教育しようかなぁ」
といってました。僕もこれから土佐ゴリラと呼ぶことにします。
寺尾「そういや、今場所のゴリはうっちゃりけっこう多いじゃないですか。危なくないですか?」
時津海「僕も危ないから止めろって言ったんですけど、今場所はうっちゃりに賭けてますとか訳のわからんことを言ってました」
攻めたら負ける武州山。
寺尾「そういや、武州山は攻めていったらほんとよく土俵際で逆転負けしますよね」
寺尾「武双親方も花道で見ていて、攻めたらだめだ! 攻めたら負ける!! って言ってましたもん」
攻めちゃだめだ! 攻めちゃだめだ! 攻めちゃだめだ! 攻めちゃだめだ!
寺尾角界入り30年。
寺尾「そういやファンの人に今年手紙貰って、角界入りして30年おめでという言われて初めて気付きましたよ」
時津海「対戦したことのある力士は何人くらい残ってますか?」
寺尾「(数えて)それでも11人残ってましたね」
時津海「朝青龍とはありますか?」
寺尾「朝青龍とは十両で一回あるんですが、立ち会いでいきなり足を取りにきやがったよ」
時津海「それで結果はどうなったんですか?」
寺尾「いなそうとしたところを押し出されましたよ。作戦負けですね。」
阿覧の秘密兵器。
寺尾「あれ、今日は阿覧の秘密兵器でないじゃない」
時津海「あれですかw」
寺尾「真っ直ぐツッパリ」
寺尾「張り手っていうかパンチ」
パンチって言い切ったwww
で、岩木山が土俵際で渡し込みしたんですが、即座に寺尾が今渡し込んだよって言って、決まり手も渡し込み。
寺尾「だからー、今年で30年って言ってるじゃないですか」
寺尾「渡し込みくらい見てなかったら、廃業します。」
元気のない栃乃洋。
寺尾「栃乃洋は出島が引退して、ほんとガクっと元気なくなったよね」
寺尾「元気がないとやっぱり勝てないから、俺は弟子にいつも元気があればー? 弟子:何でもできるー!!って言わせてますよ」
寺尾「豊真将にも言わせてます。最近連敗で、昨日はちょっとだけ怒った」
霜鳳と豊真将は時津風部屋と錣山部屋の戦い。
寺尾「これは何も言わなずに見ておきましょうか」
寺尾「霜鳳は痩せましたよね。原因はなんですか?」
時津海「わかんないんですよねー」
寺尾「そういや庄之助さんも休場でしょ。あれも原因不明だってねぇ」
取り組みが始まって、
寺尾「引きつけろー!! 引きつけろー!!」
ふつうに応援してました。ツンデレシコロン。
差せない豪栄道。
寺尾「豪栄道という力士はほんとに差し負けますねー」
寺尾「あそこまで差せないのに相撲が取れちゃうのは、相撲勘がいいんでしょうね」
寺尾「猛虎浪の廻しの色は、ここから見ても強烈だね」
寺尾「時津風親方は弟子があの色にしたいって言ったら、どうしますか」
時津海「だめです。許しません。」
時津風部屋は名門なので、そういうのが結構厳しいとのことです。
高見盛が上手を取って逆転負け。
前半が終了して時津風親方は警備に行ってしまい、錣山親方とアナウンサーの2人になる。僕が参加したかった。
寺尾「高見盛上手を取りましたよ。あー…(逆転の突き落しを食って)」
寺尾「高見盛は上手を取った瞬間、ぜったい勝ったと思ったはずですよ。」
寺尾「油断じゃないですよ。僕も何度も勝ったと思った瞬間に負けましたけど、あれは何なんでしょうね」
雅山と玉乃島はライバル対決。
寺尾「雅山と玉乃島は高校からのライバルなんですよ。」
寺尾「出島と栃乃洋みたいな関係だと両者思っているんじゃないんですか。」
寺尾「幕内の結果は雅山が大きくリードしてますけど、間合の取り方を心得てるんですよね」
旭天鵬と安美錦。
ベテラン旭天鵬の若さの秘訣。
寺尾「旭天鵬はどんどん相撲が若くなってきてますよね。」
寺尾「何歳までとるのって聞いたら、モンゴル相撲では40歳から力が出るっていう話で、年齢を気にしたことはないってさ」
安美錦の相撲勘は角界随一。
寺尾「安美錦は本当に相撲勘が優れてますね」
寺尾「普通の力士は立ち会い考えてしまうと、一歩遅れるんですよ。」
寺尾「安美錦は考えて立っても、その通りに身体を動かせられるんです。それが凄い。」
寺尾「足が悪くなければ、間違いなく大関まで登ってますよ。」
稀勢の里と栃の心。
寺尾「うちの豊真将も稀勢の里も相撲勘がけっこう悪いんですよ。」
寺尾「今でも張り差しにいったでしょ。自分より背の低い力士に張り差しでいったら潜られるに決まってるじゃないですか」
寺尾「(潜られるリプレイを見ながら)はい、ズボズボー。ほんと稀勢の里は勿体無い。」
今場所タマホームの懸賞がない件について。
寺尾「テレビCMでタマホームがキムタクを使ってたんですよ」
寺尾「ふと気付いたらタマホームの懸賞がなくなっていたんです」
寺尾「ANA の懸賞を今場所初めて見ましたね。」
時天空が12日目でまだ上位戦していた件について。
寺尾「時天空はまだ上位戦終ってなかったんだ」
寺尾「でも、僕の現役のとき、二子山部屋が上位を独占してたとき、8枚目で上位に当てられたんですよ。」
寺尾「こっちは十両に下がるかもってときに貴ノ花、明日は貴ノ浪ってね。」
2敗同士の対決、把瑠都と琴光喜。
寺尾「今場所から把瑠都は張り手を使ってきましたけど、もうほんと手をつけられなくなってきたね。」
寺尾「(アナに不気味存在ですねと言われて)ずっと前から毎場所不気味な存在だったじゃない。」
寺尾「でも、把瑠都みたいな力士は俺にはぜったい教えられないわ。相撲のスケールが想像を越えてるから。」
寺尾「把瑠都と武蔵丸とか見たかったなー。白鵬、貴ノ花とかさー。」
寺尾「みたいなー。」
僕も死ぬほど見たいっす。
朝青龍の立ち会い前の所作について。
寺尾「あれ、カッコいいっすよねぇ。子供の相撲大会行っても真似してる子がけっこういるもん」
寺尾「やっぱり華があるよね。」