色弱の人が間違えやすい、男子便と女子便。


僕は年間で見て4〜5回くらい間違って女子便に入ってしまうのだけれども、それは単に僕がぼーっとしていて間違ってしまうのではなく、男子便として認識して入った結果、女子便だったというものです。
つまり、僕(色弱の人)から言わせれば、標識が悪いという意見になるのだけれども、実際は「何故」色弱の人が間違ってしまうのかというメカニズムの情報が不足しているので、別に僕自身も仕方ないことだと思っているし、僕が間違わなくなったからと言っても、全ての色覚障害の人にとって、この問題が解決されると言えないところが難しい。
でもまぁ、僕が何故間違ってしまうのかをせっかくなので書いておこうと思います。

1. 入口が男子と女子で離れている

男子と女子の入口が同じ場所にあり、左右に分かれている場合は、ほぼ間違うことがない。これは、両者を同時に比較することが可能であるからだ(これ超重要)。
逆に入口が離れていて同時に比較できない場合は注意が必要で、自分が標識を見て認識した男女が、誤った認識であるという可能性が出てくる。何で間違うのかは後述するが、ポイントとしては、このトイレが男子便か女子便かを認識するまでの時間は1秒以内なので、自分が間違っているかもしれないなんてわざわざ意識していないという所も関係しています。

2. 色による識別はやっぱり正確ではない

記事の冒頭に載せた写真は、地元の駅の女子便の標識ですが、これが結構曲者。階段を挟んで男子と女子が分かれており、両方を同時に比較するのが難しい。そして、更にややこしいことに、ホームによって、男女の位置が左右異なっている。
それは置いといて、僕がこのトイレを男子便だと間違った理由は「標識の背景色が青だから」という理由です。
男子とか、女子とかの文字も入っていないため、ぱっと見て、青だから男子便だと認識して、入ってみると女子便だったという感じです。

色覚障害者が間違えないための設計のポイント

纏めると、次のところに注意すると僕は誤認識が減ると思います。

  1. 入口を同じ場所にする
  2. 色やマークに頼らず、文字を入れる
  3. 色と使うときは、背景色に気をつける

こんなところでしょうか。なお、東京駅も折角綺麗になったのに、入口が男女で手前と奥に分かれており、結構間違えやすいです。