婚活パーティー敗戦記。

先日、人生で初めての婚活パーティーなるものに行ったので、そのことについて語りましょう。
結論から言うと、完全なる敗北でした。最凶死刑囚が敗北を知りたかった如く、僕も敗北を知るためにパーティーに行ったのでないかと思えるくらい綺麗さっぱり敗北しました。

参加したのは、オタク向け婚活パーティー

まず、僕が参加した婚活パーティーは、オタク婚活パーティーというもので、その中でもBLに興味がある・理解がある人向けのパーティーでした。まさに、俺のためにあるようなパーティーでしょう。
もちろん、婚活パーティーなるものに参加したの初めてだったので、他はどうか知りませんが、こちらの会では、申し込み時に自分の好きな作品などを入力するようになっており、当日はその情報をもとに自分の自己紹介シートが用意されていて、それを用いてお話するという形でした。

3分 x 20人組み手。

演算子的に、3分が攻めで20人が受けになるわけですが、今回のパーティーは男女20人ずつの参加となっており、最初は3分間のローテで参加者全員が面談するというものでした。
それを終えた後、休憩中に第三希望までを記入して提出し、中間集計なるものが行なわれ、自分に好意のある人が分かる仕組みとなっており、その後、10分間のフリートークを3回行ないました。
このフリートークは、まず女性から指名を行ない、その後、今度は逆に男性が指名し、最後に御互いで話したい人を選んで、最後の結果を提出し、カップルが成立するかどうかを待つ流れでした。

BL 好きの会なのに、BL 読んでる男子がいない。

最初の3分面談で、何度も言われたことは、「本当にBL読んでるんですか?」とか、「中村明日美子を読んでる男性を初めて見ました」とかでした。
そんなばかな。
そもそも会の主旨がBLなのにも関わらず、中村明日美子の名を知らないのは、Ruby書いててMatzの名前を知らないようなものだし、中村明日美子作品を読んだことないのは、ウェブエンジニアなのに WEB+DB PRESS を一度も読んだことないくらいもぐりでしょう。
女性の方はと言えば、個人的にはいわゆる二次創作までの同人・アンソロ読みますレベルが多く、正直に申し上げて、ゆずほ姉さまを筆頭とする僕の周りの人々に比べると、いささかレベルが低いと言わざろうえない感じでした。
そんな3分面談を終えて、休憩と中間集計を挟んでフリートークが行なわれたのですが、そこで悲劇は起こりました。

フリートークでまさかのぼっち。

女性指名のフリートークとなったわけですが、そこで悲劇は起こりました。なんと、誰も僕に寄ってこないのです。
調子に乗っている発言だと自覚した上であえて言うと、正直、男性参加者の中で、まぁ、これはないなという人が何人かいました。
しかし、そんな人達を抑えて、フリートークで栄えあるぼっち。スタッフの人に、可哀想にこちらへどうぞと促される形となりました。
そんな感じで、なんというか出鼻を挫かれ、後は消化試合を戦い、最終的にも敗戦となったというわけです。

敗北の理由は3つ。

得られた情報をもとに敗北の理由を分析した結果、今回の完全の敗北の理由は主に3つ考えられました。
まず1つ目は、煙草です。
帰り際にひとりの女性に言われたことは、「煙草ダメな人多かったから、、イケメンなのにもったいない」という言葉。
イケメンかどうかはさておいて、自己紹介シートには、煙草についての記入欄があり、女性の方々の大半は「煙草嫌い」と書かれていたのです。
片や僕のシートには、「煙草大好き」と書かれていました。というか書いたんですが。そして参加者で、男女合わせて煙草を吸っていたのは40分の1。つまり僕一人という現実。
そう、現代において、煙草というは僕が思っているよりも、よっぽど重要なファクターだったのです。
2つ目の理由は、雰囲気が浮いていたことです。
参加者の多くは、基本的にオタク的な人が多かったのですが、その中で、僕はあまりにも普通過ぎました。
ただ、残念ながら僕は普通の雰囲気をしたオタクであるため、オタクの中では普通過ぎて浮き、普通の中では、オタク過ぎて浮くという二律背反を抱えているのです。なんというコウモリ状態。
最後の理由は忘れました。
というのは冗談で、おそらく女性が求めていたのは、BLに理解がある人であって、BLをこよなく愛する人ではなかったのです。
僕の自己紹介シートには、BLについて如何に造詣深いかが記載されていたのですが、女性はそんなの求めておらず、あくまで理解があるかどうかだけで良かったのです。つまり、僕のようにBL作品について熱く語る人は、ただのキモオタでしかなかったというわけです。本当にありがとうございました。

tomoya 先生の次回作をご期待下さい。

再び参加するかどうかは別として、アピールしておきたいことは、僕は彼女欲しいということです。
なぜか、彼女欲しそうに見えないとか、彼女既にいそう、という現実に即していない意見が多いのですが、そんなことはありません。
今回の貴重な敗北を糧にして、次は勝ちたいと思いますので、みなさまご協力の程、何卒宜しくお願い申し上げます。