ついに登場したJavaScriptによるプログラミング入門書『ノンプログラマのためのJavaScript はじめの一歩』。

ノンプログラマのためのJavaScriptはじめの一歩 (WEB+DB PRESS plus)

ノンプログラマのためのJavaScriptはじめの一歩 (WEB+DB PRESS plus)

「これからのプログラミング入門言語はJavaScript」と言われて約5年、ついにJavaScriptによるプログラミング入門書が登場しました。
これからプログラミングを始める人に対する、最初に学ぶ言語は?という疑問には、昔から諸説あり、また時代によっても趨勢は変化があります。
僕の印象としては、その昔、C だったものが、Java となり、PerlPythonRuby などと変化し、コンパイルが必要な言語から、コンパイル不要のスクリプト言語になっていったという流れが見えます。
しかし、5年ほど前から、これからプログラミング言語を勉強するのであれば、JavaScript が良いという声を多く聞くようになってきました。
理由としては、

  • 開発環境の準備が容易である(ブラウザがあれば動く)
  • (ウェブ技術の中で)クライアントサイドで動く唯一の言語だから
  • 言語としての機能が揃っている

などなどが挙げられます。ブラウザさえあれば、コンパイルどころか、開発環境すら準備不要なところが、一番のメリットっぽいです(つまり、Emacs をインストールすれば、EmacsLisp の開発環境が整うのと同じですね)。
JavaScriptAJAX から火がつき、スマートフォンでもバリバリ使われるようになったため、これからのウェブ開発に必須と言われ、非常に多くの書籍が発売されました。ただ、JavaScript の入門書は多くあるものの、JavaScript を使ったプログラミング言語の入門書はなかなか存在しませんでした。
そんな中、ついに登場したのが「JavaScript はじめの一歩」です。これは、JavaScriptの入門書ではなく、JavaScriptを使ったプログラミング言語入門書なのです。

C や PerlRuby で挫折した人も、JavaScript で一人前になろう。

この本の正式タイトルは「ノンプログラマのためのJavaScript はじめの一歩」です。ノンプログラマ、つまり、対象者はプログラムを書きたいけど、書けない人全員なのです。
C や PerlRuby で挫折した人も、まだまだ諦めてはいけません。ぜひ、この本で JavaScript から入門してみましょう。
この本は、実に丁寧で、分かりやすくプログラミングのいろはを解説しています。プログラミングの入門書は、やさしくし過ぎて悪くなるものではありません。もしかすると、開かなかった扉が、ついに開くかもしれません。

ついでに HTML や CSS も学べる。

JavaScript はウェブページの文書や見た目を作っている HTML や CSS を変更するのによく使われます。そのため、JavaScript だけではなく、HTML や CSS についても学ぶ必要があります。
しかし、この本は、HTML や CSS のエキスパートである外村和仁さんが執筆しているため、そちらについても、付録による解説があります。
各種用語がきちんと解説されているので、これらを正しく覚えておけば、HTMLやCSSの専門書を読んでもすぐに理解できるようになるでしょう。
先日、外村先生と初めてお会いしたので、それを記念に買ってみたらとても良い本だったので、紹介してみました。プログラミング入門者のスタンダードになると良いですね!