おっさんプレゼンス。
最近、おっさんプレゼンスを高めることに腐心している。
おっさんプレゼンスとは何か?
おっさんプレゼンスという言葉、おそらく読者には耳馴染みがないだろう。それもそのはず、これは私の造語であるからだ。
おっさんプレゼンスとは、その人の持つおっさん度、又はおっさん力から湧き立ち上がるエネルギーフィールドだと定義している。
例えば、人からおっさん臭いと言われようものなら、その人のおっさんプレゼンスは相当のものだ。もし、呼称がおっさんであるとしたら、あなたのおっさんプレゼンスは、最高位に達したと言って、差し支えがないだろう。
貫禄とおっさん。
さて、そんなおっさんプレゼンスをなぜ私が高めようとしているのかと言うと、きちんとした理由がある。
それは、自分にとって、いま足りないのは貫禄だと思っているからである。
貫禄とおっさん、おっさんと貫禄、その両者は地球と月のような関係性を持って、互いをふよふよしている。
別におっさんプレゼンスを高めたからといって、直接的に貫禄が身につくわけではないと知りつつ、知覚できない引力をおっさんプレゼンスに感じているのである。
おっさんPDCA。
おっさんプレゼンスを高めるには、おっさんっぽいことをしなければならない。
そのためには、まずおっさんをしっかりと観察し、自分の中におっさんのペルソナを定義し、後はおっさんっぽい行動を実践してくのみである。つまり、おっさんPDCAサイクルを回せばいいのである。
きっと、人はみな自分の中に、それぞれのおっさんを持っていると思うので、おっさんペルソナは敢えて語るまいが、僕が最近実行しているおっさん的行動を一部紹介しよう。
- 座るとき、でかい声でよっこいしょと言う
- くしゃみをでかくする
- 暇なときゴルフの素振りをする
などである。ちなみに僕が考える最強のおっさん的行動は、「人前で、でかいおならをする」であるが、まだ実行に移すことを躊躇している。あと、女性のおしりを叩くというのもあるが、昨今ではカジュアルに逮捕されかねないので、実行する気はない。
いつか実行できるようになりたいと思う。
おっさんアンビバレンツ。
僕のおっさんプレゼンスは、この一年で順調に高まっていると思っているのだが、その過程において生じてきたのが、おっさんアンビバレンツである。
人は、誰しも若くありたいと考えていると思うが、僕も30歳を前にして、おっさんプレゼンスを高めれば高めるほど、逆に若く見られたいという欲望が芽生えてきたのである。
おっさんプレゼンスを高めるほど、若さを失うという逃れられない因果こそ、おっさんアンビバレンツなのである。
因果を超えて。
いまのところ僕は、同年代の中でかなり若く見られる方である。
そこでその容姿を利用して、見た目は子供、中身はおっさん、名探偵オサンという新たなる可能性にチャンレンジしてみたいと考えている。
これは、きっと茨の道となるであろうが、人生は一度きりなので、ぜひとも果敢にチャレンジしてみたいと心に誓う29歳(交際相手なし)である。