E3 での任天堂の上げっぷりとソニーの下げっぷり。

ゲーム好きであれば、一年で最も楽しみなイベント E3。今年の最大の注目は任天堂が3ヶ月前に1枚のプレスで世の中を震撼させた 3DS の発表でした。
各社のプレスカンファレンスの順番は「マイクロソフト -> 任天堂 -> ソニー」という順番です。これはソニーも負けていられません。

順調な滑り出しのマイクロソフト

マイクロソフトは新型の Xbox とコントローラー不要のモーションセンサー Kinect を発表し、なかなかの盛況を博しました。
本体デザインはまだまだ日本人にとってはアレですが、それでも今後が楽しみなハードになったと思います。

最高の講演を見せてくれた任天堂

まず、いきなりゼルダの新作から発表した任天堂
続いて大作をどんどんと発表。ディズニーキャラクターの新作を発表したときは、そこまで子供を独占するのかと思ったくらいです。
その後、岩田社長が登場し、自ら 3DS を発表。驚きなのはサードパーティーの多さ。メタルギアが発表されたときは会場が大拍手。
最後は大量の 3DS が登場し、、実際に触ってみないと分からない 3D を会場のみんなに体験させるという演出で締め。
現地記者は声を揃えて、「メガネなしでクッキリハッキリ 3D が見れる。」と、その凄さに鳥肌が立ったそうです。

冒頭からやってしまったソニー

ソニーの発表は、最初から凄かったです。「今日は 3D の日だ」「ソニーにはブラビアという 3D 対応したテレビがある」「さあ、みんな 3D グラスを装着するんだ!」
と言って、メガネによる 3D 映像を見せはじめました。お陰で 3DS で興奮した熱が一気に冷めてしまいました。
次にモーションセンサーです。
Move という名前のモーションコントローラーは、Wii モーションとその違いがよく分からない。デモではゴルフゲームをプレイするが、その内容は、実写並に綺麗になったWii スポーツ。

総評。

というわけで、何のイノベーションもなく、ただただその映像の綺麗さをアピールしたソニー
ソフトメーカーも任天堂陣営に歩みより、頼みの FF もゲーマーにしか受け入れられなくなってしまった現在、何のブレイクスルーもなしに次の1年を闘っていかなければならないのかと思うと、このままゲーム業界から撤退してしまうのではないかという心配をしてしまうくらいです。
ソニーは一体、どこへ向かうのでしょうか。