Emacs であの文字を入力するのはどうしたらいいの?

コメントライフが思いのほか好評でなによりです。
今回も同様に Emacs 標準機能で、あまり知られてないかもしれない機能を紹介します。

普通に入力できない文字を入力する C-q (quoted-insert arg)。

タブや改行文字や制御文字など、普通には入力できない文字を入力したいときは、C-q を思い出してください。

タブの入力
C-q に続けて、Tab キーを押すと、タブが挿入されます。
改行文字の入力
C-q に続けてリターンを押すと、改行文字(Emacs では M と表示されます)が挿入されます。
改行の入力
改行文字と改行は違いますので、改行を入力したい場合は、C-q C-j を使いましょう。これで改行が挿入できます。
制御文字の入力
C-q に続けて、C-c を押すと、^C という制御文字が挿入されます。つまり制御文字の入力そのままで挿入できます。

モードによっては(ミニバッファーとか)、TAB キーが補完やインデントなどにバインドされており、タブを入力したいのにできないなんて状況があります。
よくタブを入力するのであれば、キーバインドにタブ文字を挿入するキーバインドを入れておくのも解決法のひとつですが、基本は C-q TAB でこと足りるでしょう。

検索でタブや改行などをマッチさせることが可能。

タブが挿入できるようになると、例えば C-s による検索でタブ文字をマッチさせることが可能になります。改行をマッチさせたい場合は、C-q C-j を使いましょう。
これを使えば、query-replace (M-%)や replace-string などで、改行やタブ文字などを一括置換ができるようになって、Emacs がますます便利になるでしょう。
というわけで、みなさん Emacs でより良い挿入ライフをお送り下さい :-)