笑顔の習慣。

今年に入って初めて会った人、例えば [twitter:@deeeki] さんや [twitter:@takuya_1st] さんなどから「笑顔が素敵ですね」というお言葉を賜わったのですが、この僕の笑顔について deeeki さんにはフィリピンで何となく、こういう理由ですよというお話をしたのですが、ブログにはまだ書いてなかったようなので、書いておきたいと思います。
僕は普段から終始笑顔で過しています。僕が怪訝そうな表情をするのは、妹を見たときだけだと言われているくらいです。
なぜ、そんな終始笑顔を浮べているのかというと、これは単純に習慣化しているだけで、既に意識的に行なっているわけではなかったりします。つまり、無意識で笑顔、デフォで笑顔なのです。
では、どうしてそうなったのかと言えば、これには深い理由があります(実は深くないです)。

サービス業の極意、それは常時笑顔。

僕は、いまでこそエンジニアっぽい人生を歩んでいますが、高校時代から脈々と10年ほど続けてきた飲食業が最もキャリアのある業界だったりします。
飲食業、つまりサービス業は、接客が命です。接客では、常に笑顔が求められています。
いまでこそ、第一線を退いた身ですが(大げさなw)、心の底には常にサービス業のマインドが潜んでいます。
例えば、あなたが声を掛けようとした店員さんが、疲れた表情をしていたらどう思うでしょうか?きっと、気分を悪くしたり、別の人を探したり、お店に対する印象を悪くすることになるかと思います。
しかしながら、逆に店員さんが笑顔をふりまいていたらどうでしょうか?きっと、気軽に声を掛け、気持ちよく食事を続けることができるでしょう。また、もしかすると、お店に対する印象もアップするはずです(ただ、別にそこに期待はしてはいけません)。
どの業界、どんな職種にも一流というものがありますが、サービス業で一流となるために、最も大事な要件は「笑顔」だと僕は思っています。
勤務中、更に言えば、ホールに立っているときは、当然ながら、いつ、どこで、誰が見ているか分からないですが、そんな状況だからこそ、どんなに疲れていても、どんな精神状態でも、常に笑顔を保つことが、サービス業のプロの姿であり、常識なのです。

思えば、母がそうだった。

思えば、僕の母は化粧品業界という女性サービス業の花形のような場所でずっと働いているのですが、毎朝、出勤前には必ず鏡に向かって笑顔の練習をしていました。
幼少の僕は、それを見て、母に対して「どうして、鏡に向かって笑ってるの?誰かいるの?」と聞いたそうです。
母は、「ちがうよ、これはね、最高の笑顔を確認しているだけなのよ」と言ったそうです。
言い方が多少微妙なのですが、笑顔も立派な演技のひとつです。笑顔、そう、相手に不快感を持たれずに、気持ちよくサービスを受けてもらうための笑顔というのは、一日にして成りません。
毎日の訓練、習慣化が大事だと、幼少の僕は学んだというわけです(美化しすぎ)。

笑顔は自分を幸せにする。

まぁ、これは一般論ですが、笑顔の人間とムスっとした人間、接するなら誰もが笑顔の人間と接したいでしょう。
僕はどういう訳か、知らない土地で道を聞かれることがとても多いのですが(出掛けると、2分の1くらいの確立で聞かれる)、それはもしかすると、自分では気付いていないけれど、笑顔を浮かべていて話しかけやすそうに見えたのかもしれません。
笑う門には福来るとか、溜息は幸せを吐き出しているとか、そういった笑顔と幸せの関係についての諺や訓示があったりしますが、残念ながら別に僕の家庭はあまり恵まれた方ではなかったりします。
ですが、苦しい時期がありつつも、何とか乗り越えてこられたのは、そういった笑顔によって、周囲の人が助けてくれたからなのかもしれません。
別に笑顔がなくても人は生きていけるし、笑顔によって全てが救われるとかなんて全く思っていませんが、個人的には、笑顔の上手い人の方が、少しだけ楽しい人生を送れるのではないかと思っています。