Emacs特集の未収録その3 「フォント設定を極める。1文字ごとに指定できるのは (たぶん) Emacsだけ!」。

WEB+DB PRESS Vol.58の未収録内容その3です。第3章の「フォントを設定する」で、一文字だけフォントを指定するという設定を書いたのですが、マニアック過ぎて実用性があまりないためカットとなりました。しかし、ネタとしてはかなり優秀だと思います。
WEB+DB の記事で説明していますが、Emacs23 のフォント指定は、まずベースとなる ascii フォントを指定し、その後に日本語のフォントを指定します。

(set-face-attribute 'default nil
                    :family "Menlo"
                    :height 120)

最近、プログラミング時に最適なフォント「Inconsolata」 | Weboo! Returns.という記事で、Inconsolata が人気ですが、Mac の場合 10.6 から導入された、Menlo もオススメです。

一文字だけフォントを指定する。

一部だけフォントを指定するには、set-fontset-font 関数を使って、Unicodeの符号とフォント名を指定します。Unicode一覧 3000-3FFFを見るとよく分かりますが、「き」の符号は #x304d になります。

(set-fontset-font nil
                  '#x304d ; きの符号
                  (font-spec :family "Hiragino_Mincho_ProN"))


「き」のフォントだけがヒラギノ明朝になっているのがわかりますか?
Emacs でフォントの符号を調べる簡単な方法は、調べたい文字の上で "C-x =" か C-u C-x =" で調べることができます。

補足。

フォントの範囲指定には、キャラクターセット (文字のセットです。例えば日本語であれば japanese-jisx0208) も利用できます。M-x list-character-sets でキャラクターセット一覧を、M-x list-charset-chars RET japanese-jisx0208 RET でそのキャラクターセットの文字一覧を見ることができます。
また、font-spec を使ったフォントファミリの指定は (font-spec :family "ヒラギノ角ゴ ProN") のように日本語でも指定できます。アンダースコアはあっても無くても良いです。

(set-fontset-font nil
                  'japanese-jisx0208
                  (font-spec :family "ヒラギノ角ゴ ProN"))

つまり、この様に書いても問題ないということです。キーバインドもそうですが、Emacsの設定は柔軟過ぎて解説に限りがありません。