Twitter の共同設立者Evan Williamsの話。

2日目の基調講演は、Tim O'Reilly氏とEvan Williams氏によるEvan自身のこれまでの経緯と、アメリカのベンチャー精神のの話が主体でした。
Evan自身はBloggerを立ち上げGoogleに売却したという輝かしい歴史があるわけですが、それだけではなく、それ以前に幾つもの失敗の歴史があるわけです。前日のJoiとの話でも似た話題がありましたが、日本人は失敗することに冷淡だし、そもそもベンチャー自体に懐疑的だっりしますが、アメリカではそんなことはなく、何度失敗しても成功すれば素晴しいと考えられていると。まぁ、そういう話は至るところで耳にしますね。

Twitterは新しいソーシャルのビジョン。

Twitterを最初に見たときに「誰もがこれはどうやって使うんだ?」と思ったとおもいますが、やはりアメリカでもそう感じたようです。
しかし、利用するにつれ、面白さや便利さを理解していくという、典型的な学習曲線を描いて中毒症状が出てくるといったものでした。外から眺めているだけでは、よくわからないと言う点は、Facebookなどの前世代ソーシャルサービスと共通ですね。

Twitterの成功。

Twitterの成功は、他のWeb 2.0企業と同じく、全てはAPIのお陰とのことです。APIのお陰で、ユーザーが便利なクライアントソフトやボット、スケジューラーなどをどんどん作ってゆき、それにより価値が高まっていったわけです。
多くの人たちが、日常的に利用するというサービスはそれだけで価値があり、Twitterによって広告事業を行い始めた業者も出てきたくらいです。

Twitterの今後。

面白いことに、Twitterは資金は潤沢にあるけど、ビジネスモデルが確立されていないという状況にあるそうで、これからはしばらくは付加価値を更に高めていく方向で舵取りをして行くそうです。
資金が決して潤沢でなかったYouTubeも、価値の創造に熱心でしたし、アメリカのベンチャー精神というのは、目先の業績に捉われず、ひたすら狂った様にサービスにリソースを集中することによって、後の大きなベットを得るという様な、経営力や判断力というところに、日本との本質的違いがあるのではないかと思いました。