自動車運転過失致死傷罪。

道路交通法改正に合わせ、自動車運転過失致死傷罪という刑法が新設されることが国会で成立したそうです。
なぜそういった新しい刑法が出来たかと言うと、最近起こった酷い交通事故の犯人が最も重い危険運転致死傷罪が適用されず、業務上過失致死傷罪でとどまるケースが多く*1、遺族らがそれを不満に思い、もうちょっと重い罪を作ろうと署名活動をして出来たらしいです。
そんなニュースをNHKで見ていたときに、遺族がインタビューで「ドライバーはもっと命の大切さを認識しながら運転するべきだ」と言ってました。それはごもっともな話ですが、同時に重い罪によって人を罰する事に努力するというのは、どうも鬱憤晴らしとしか僕は思えて仕方ありませんでした。
だって、悲惨な事故の何が悪いって、そんな無茶苦茶危険な運転をする人間に免許を与えた事だと思うんですよ。どんな馬鹿な人間でも、免許が取れなかった人なんて聞いたことないし、見るからにアホな若者がどんどん免許を取っていますよ。そっちの方が、潜在的に大変危険だと僕は思います。
前しか見ないおばちゃん。我がモノ顔で進むおっさん、しゃべりに夢中になる若者、身体に不安を抱える年寄り、どれも危ない。少しでも、こいつが運転したら危険だと思うようなやつには運転させない。人間性がなってない奴にも免許を与えない。
要するに運転免許を交付する時点を、もっと厳しくする方向に遺族は動くべきではないでしょうか?免許って言うのは、こいつが運転しても大丈夫だという保証を持って与えているものなんでしょ?それが、そんなに誰でも与えられるんだったら、自動車試験なんて意味ないし、現に自動車学校なんてほとんどのドライバーが意味無かったと思っているんじゃないですか?

*1:危険運転致死傷罪は、あくまで故意による事故を想定した刑法であり、脇見運転など注意不足から起こった事故の場合、結果が悲惨であれども適用されにくい。