これからウェブ制作を学習する人は、Twitter Bootstrap を自分で作ろう。
最近は、Bootstrap, from Twitterのような便利なUIライブラリ(と呼んで良いのかは微妙ですが)が登場し、デザインが苦手な人でもちょっとオサレなウェブサイトが作れるようになってきました。
でも、僕がこれを使うかと言えば、たぶん今後も使わないので、なぜ使わないのかを考えてみました。
似たようなサイトになるから使わない。
一番大きな理由は「似たようなサイトになってしまうから」かなと思っています。でもこの考えには、ユーザー視点から見れば、やや実利に欠けている点があります。それは、既視感の大切さを忘れてはならないからです。
まぁ、色々な書籍などでも言われていますが、ユーザーは何だかんだ言って賢いため、一度見たもの、使ったものを学習します。習慣や慣例などはデザインにおいて忘れてはいけないとても大事なものです。逆に見たことがないもの、使ったことがないものは、最初から学習しなければならないため、それがどんなに便利なものであっても、最初は使い難いと判断されてしまいます(例えば iPhone のフリック入力とかね)。
そんなわけで、Twitter Bootstrap のような共通UIが普及すると、ユーザーにとっては知ってる感じのサイトばかりになって、とても便利になる可能性があります。
ただ、前述したように、そのまま利用してしまうと、似たようなサイトになってしまうため、ブランドイメージを大事にするサイトでは、そのまま利用するのは難しいかと思います。
Twitter Bootstrap が実現していることを理解する。
Twitter Bootstrap の最大の財産は、UIサンプルとしての価値だと思っています。ショーケースとしてももちろんですが、コードサンプルとして、これからウェブ制作者を目指す人にとって非常に参考になるかと思います。
なので、これから HTML, CSS, JavaScript を勉強する人は、Twitter Bootstrap を自分で作ってみることをオススメします。これらが全て自分の力で実現できれば、自由自在にUIを作る実力があると言えるでしょう。
僕はまぁ、何だかんだでウェブ制作を勉強しはじめて7年ほど経っているので、流石にひととおり作成することができそうですので、Twitter Bootstrap を使わなくても良いという判断ができるわけです。
Bootstrap のその先。
Twitter Bootstrap と同等のものが作れるようになったら、次は創作のフェーズです。サービスの利用方法や情報の種類などに合わせて、適切なUIを割り当てていきます。
時には、まったく新しいUIを考える必要もあるでしょう。楽しくて、難しい創作時間の始まりです。