梅田さんの残念インタビュー記事で表面化した豊富な日本のウェブ愛。

最近、Emacs と相撲の記事しか書いてなかったので、梅田さんの記事について書こうと思います。
なぜかというと、最近の記事を見返してみると、ほんとに相撲と Emacs に関する記事しか書いてなくて、なんか非常にアレな人に見られそうなので、今月はイメチェンを図りたいと思うわけです。
でも、来月にはきっとまた相撲々々言ってそうな気がしますが、その辺はシーズンなので仕方ないでしょう。

で本題の梅田さんのこの記事についてですが、例えば「最近の角界は残念」というインタビュー記事があったとしたらどうでしょう?
相撲をあまり知らない人にしてみれば、暴行から大麻事件、そしてモンゴルフ問題など、問題が山積みで確かに残念としか言いようがないと思うかもしれません。
しかしながら、相撲を良く見ている人達からすれば「何言ってんの?」という感じ。最近は、20代前半の若い力士が増え、またベテランがそれに呼応するようにしぶとさを見せ、先場所などは特に活気があり、残念なんていう意見は生の取り組みを見ずに、三流マスコミの頭悪い喧伝だけで判断した内容に過ぎない*1と、紛糾するでしょう。
でもまぁ冷静に、外野も含めた広い目で見れば残念が目立ち、狭い目で力士の勝負だけに注目すれば、逆の意見となるわけです。
それと同じで、ウェブ界隈も大きく見れば、(任天堂トヨタの様な)世界で通用する会社(そしてサービス)は生まれてませんし、残念と言われても仕方ないかもしれません。「Xboxは残念だよね」と言っても、日本人の大半が「そうですね」と答えるようなもんです。
しかし、ウェブ上で批判記事が多く見られるのは、みんながウェブを愛しているからであり、日本のウェブ上にある様々なモノのひとつひとつの質を評価すれば、決っして日本は盛り下がってなんかいないし、なんでそう意見になるのか理解できないという感じなのでしょう。
要するに、反対意見の数ほど、日本にはウェブを愛している人が多いという表れなのです。相撲が残念という意見の記事があったとしても、ここまで炎上しないと断言できるのは、相撲を愛する人口がウェブ上にはあまり多くないからに他ならないわけです。
というわけで、これだけ荒れに荒れた(愛が表面化した)わけですから、梅田さんも厳し目の意見を言った甲斐があったというもんなんじゃないでしょうかね。
これを期に梅田さんを見返すような、ビッグな企業やサービスが誕生することになれば、梅田さんも本望でしょう。
例えるなら、「あえて言おう、カスであると!メソッド」である。

*1:どう見ても僕の意見ですね。