ガラスの仮面、ファーストインプレッション。

ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)

ガラスの仮面 1 (花とゆめCOMICS)

ようやくガラスの仮面を読みはじめた訳ですが、僕はドラマも見た事ないし、もちろん漫画も読んだ事ないので、正真正銘、ガラスの仮面初体験という事になります。
ガラスの仮面について知っている事と言えば、タイトルと、北島マヤという少女が苦難を乗り越えながら、女優を目指す話というくらいにしか知らなかったのですが、今まで読まなかった自分にガッツリ後悔するくらい面白い作品でした。
1976年(昭和51年)に連載が開始され、既に30年以上が経っているという衝撃、しかし、古い作品にある慣れない感じが全くなく、スラスラと読め、続きが猛烈に気になってしまう本当に素晴しい作品です。
主人公の北島マヤ、唯一であり良きライバルの姫川亜弓、マヤの師匠であり偉大なる大女優の月影先生、そして紫のバラのひとであり、芸能プロの社長の速水真澄、この4人のキャラ作りが壮絶で、特に個人的には真澄さまが最高です。「この、速水真澄とあろうものが」とか言って、自問自答している姿は悩殺されます。
この面白さの根底にあるのは、漫画としての表現の巧みさで、特に驚きの表現が秀逸過ぎます。ガラスの仮面の漫画表現法は、現代にも通じ(特にうすた京介)、使い方を誤ればベタな表現にしかならないのですが、本家というのはここまで違うものなのかと唸ってしまうほど、没頭させられてしまいました。
というわけで、僕は現代にもっとガラスの仮面を伝えていかなければならないと痛切に感じた訳です。
おそろしい子!*1

*1:ガラスの仮面で度々使われる誉め言葉。主に北島マヤに向けて贈られる。