5月場所14日目。

ブルガリア出身、佐渡ヶ嶽部屋大関琴欧洲(通称:カロヤン)が、千秋楽を残しながら今日、初優勝を決めました。
今日の対戦相手は対戦成績で2つだけリードしている関脇安馬。最近1年の対戦ではリードされているだけに決っして楽に勝てる相手ではない。そして、昨日は安美錦に緊張の余りか相撲にならない粗末な内容で負けてしまっていました。
師匠佐渡ヶ嶽親方の前で涙ながらに自分の腑甲斐なさを悔やんだ琴欧洲は、親方に自分の納得できない立ち会いをして、一番後悔するのは自分だと諭され、今日は悔いの無い立ち会いを肝に命じたそうです。
そんな今日のカロヤンの立ち会いは敏捷な安馬に決っして立ち後れず、当るや否や、安馬の動きを封じ込めるようにがっしりと掴まえ、そのまま両差しのまま前へ前へ出て、安馬に逆転のスキを与えず、土俵の外へ寄り倒しました。
http://youtube.com/watch?v=D-074xS4vaU
そんな素晴しい内容で掴んだ初優勝。素晴しい笑顔を見せてくれ、師匠もほんとに微笑ましい顔を向けておられました。
いまから晩飯なので取り急ぎ興奮を。詳しくはまた後で=3

終盤で両横綱が連敗。

飯食ったので、続き書くよ。
さて、琴欧洲が今日優勝を決めたのは、もちろん下との星の差が2つついてたからなわけですが、その要因は横綱の連敗です。しかも、朝青龍白鵬揃ってです。
12日目のアナウンサーは白崎アナと言って、波乱の申し子のようなアナウンサーでした。ドルジキラーとも名高く、無敵を誇る朝青龍が負けるとき、白崎アナの姿アリと言われるくらい、白崎アナが実況すると朝青龍が負けるのです。
そして、そのジンクスは現実のものとなり、朝青龍は今場所既に負け越している絶不調の千代大海になんと負けてしまうのです。そして、白鵬までも琴欧洲に負け、朝青龍は優勝圏外に、白鵬は星二つの差が広がってしまったのです。
続く、13日目も波乱の日でした。琴欧洲安美錦に負け、白鵬琴光喜に負け、そして朝青龍魁皇にその剛腕から繰り出される黄金の投げを食らい、完全に宙を舞いながら土俵の外へ吹っ飛ぶ勢いで投げられてしまいました。
http://youtube.com/watch?v=aF2tFFV_9vw

明日の千秋楽の楽しみは?

優勝は決まりましたが、まだ明日の千秋楽まで大相撲はまだまだ楽しめます。
まず、次の大関を目指す関脇の安馬は今日で9勝5敗、明日の豊ノ島に勝つ事で大関取りへの挑戦権を得る事が出来ます。同じく小結稀勢の里も9勝5敗で、明日は雅山戦です。
もう一人の関脇の琴奨菊は7勝7敗で、明日勝ち越しを賭け普天王と戦います。大関を目指すのであれば、ここで負け越すようではいけません。
朝青龍白鵬横綱対決も注目です。終盤に連敗したとはいえ、今日は両者ともに素晴しい内容で勝ち、明日の横綱対決に向け気合十分でしょう。
というわけで、楽しかった大相撲も明日で千秋楽でありますが、存分に楽しみたいと思います。