北京五輪開催が非常に怪しい件について。

北京五輪に関するニュースが日々増えている昨今ですが、そのほとんどは日本選手に関する話題で、北京五輪の開催が危ういというニュースは報じられていません。
しかし、現在、世界では北京五輪の開催すら危ういというニュースが飛びかっています。一体、日本人の何パーセントの人が北京五輪開催を信じているのか分かりませんが、おそらく99%以上が開催されると考えているでしょう。
ですが、現実は全く楽観できない状況にさしかかっています。

去年の6月にジェノサイド・オリンピックって?*1という記事で触れましたが、その後、8月には米下院で「人権問題の改善なければ北京五輪ボイコット」求める決議案が提出され、今年2月にはスピルバーグ監督が芸術顧問を辞任しており、ボイコットに関する声明は、EU 各国でも挙がっている。
そして、昨日には米下院議長が、北京五輪の開催は誤りだったという声明を発表している。
確かに、スーダンからチベットまで平和と正反対の問題続きの(そして、もしかすると台湾へ戦争を仕掛ける可能性もある)中国でオリンピックを開催するなど、このような瀬戸際に来ても非常に不似合いだし、考え直すに十分な状況でしょう。
中国での開催は、平和のためではなく、金と宣伝のためだったと後々言われ続ける可能性もあるだろう。その様な五輪に諸手を挙げて賛成しているのは日本だけで、他の国々では、大会自体のボイコットはしないまでも、開会式のボイコットはドイツ、ポーランドチェコで既に表明されており、更に、フランス、オーストラリア、アメリカ、イタリアなどの国々も開会式のボイコットに加わる可能性は高い。
北京をヒトラー時代のベルリンオリンピックと投影する意見も少なくない。ベルリン五輪の3年後、ドイツはポーランドへ侵攻し、第二次世界大戦前の最後オリンピックとなったわけだが、同様に、北京五輪第三次世界大戦前の最後のオリンピックと、後世に名を残す可能性だってあるわけで、日本人の多くはその事にまったく気付かされていないのだ。恐しい。
普段、人権に非常に口煩い方々も、なぜかオリンピックに関する話題はノータッチだし、これでは日本の人権団体は上辺だけの嘘っぱちと、捉えられても全く仕方ない話だ。彼らは自国に関する問題しか興味ないのでしょうね。

ジェノサイド・オリンピックが話題にならない日本と愚鈍な左派

ジェノサイド・オリンピックについては、日本では全然話題になりませんでしたが、やはり、欧米では人権問題への関心も高いので、依然、議論されていたようです。人権問題についてあれほど騒ぎ立てている社民党は何をしていたのでしょうか。リベラルを標榜する朝日新聞も何をしていたのでしょう。だから、日本の左翼はだめなのです。

まったく同感。