死に体。

私以外の人にとっては、素晴らしく些事でしかないのだが、先ほど起こった事件について、角も壮大な随筆風に書そう。
少し、空腹だったのだと思う。正確に言えば空腹と言えるほどではなかったのだが、やや拒食気味な自らを律するために機会があれば食事を取ろうと決めていた為であった。
こういう平凡な日の昼飯は決まって納豆ご飯である。昨晩、刻みネギのストック*1を使い果たしてしまったので、新たにネギを切らなければならなかった。美味いものを作る事に労力を惜しむことなかれ。そうネギ抜きの納豆などは、具無しのチャーハンと同じ様なものだからである。というわけで、私の包丁捌きもいよいよ悟りが見え始め、凄まじいマナ板音を立てながら大量のネギを刻んでいったのであった。
実は話しの鍵はこのネギにあったのである。この青ネギ、一見ただのネギに見えるが、非常に新鮮である。しかも、少し成長し過ぎていて皮が気持ち硬いような気がする。こうなるとネギはネギでも玉ネギの様な汁を出すネギとなるのである。思いだしただけで涙が出てくるほど痛かった。一つ言っておくが、玉ネギを切っても今現在の私のスキルであれば、涙などは出ない。それは汁を予測しているために、対応策を練っているためである。しかし、青ネギに対して心を構えているわけでもなく、全くもって不意を突かれた形となったのであった。
まあしかし、その様な試練を経ながらも、ネギは何とか刻み終えた。何事も道のりが険しいほど、得たものは大きい。恐らく最高の納豆ご飯となるはずだ。そう思い、私は全力で冷蔵庫の扉を引き抜いた。
し・・しかしっ!!
そこには納豆様は居られなかった。おお、無慈悲。あれだけ涙を流したのに。あの涙の意味を教えて・・・マイケル・・。
というか眠い。上の文章なんかどうでもいい。寝たい。
しかもニコチンが切れてから現在約10時間経過。別に禁煙したわけじゃないけど、煙草を買うには銀行に行ってお金を下ろさなければならない。めんどくさい。『なら早く寝たらいいじゃないか』という意見と『這ってでも買いに行き、至福の一服をしてから気持ち良く眠りにつくべきだ』という脳内会議が開かれ、頭がふらふら。
こういうときは即決即断キマリダー*2に採決を・・・。

*1:基本的にうちは2重のタッパに常に刻みネギをストックしてあるのです。

*2:某雑誌の2〜4コマ漫画。知ってる人は神。