ZERO / やまざき貴子

白泉社より出版のこのマンガ、掲載誌はララで現在6巻まで発売しています。
雑誌の方は読んだことないですが、確か前後編の2回で連載しているという描き貯め式で、一年に1回、夏にコミックスがでる何か企業的なマンガです。『夏だ! ZERO だ!』と作者が言っているので、今年の夏も恐らくでるでしょう。
さて、前置きはこのぐらいにして、薦め所ですが、このマンガは馬鹿みたいに細かい伏線の張り方に身も心もどっぷりって感じです。
それじゃあ、あまり分らないので詳しく説明すると、話しが何とか一つに繋がったのは5巻でした。それまでは、はっきり言ってわけ分らんかったです。日本に核が落とされてという話だけれど、何で核が落とされたのかもわからなっかたし、他の国がどんな感じなのかもさっぱりでした。それは悪い意味じゃなくて、あくまで主人公視点に物語を進めていったためで、全体が把握できたときはため息がこぼれました。とは言ってもまだまだ分らないこといっぱいなんですけれども、それが明らかになっていくのが大きな楽しみの一つだといえます。
このマンガは一体何というジャンルに属するんでしょうかね。考えてみたけれども、思い当たらないですね。まいった。推理か、ミステリか、どちらも何か違うし。
しかし、少年誌ではまず会えないマンガですね。青年誌でも会えなさそうだ。やっぱり少女漫画だからなのか。でも、恋愛なんてまったくないし。
御薦めしようにも、形容詞が思い浮かばないのは困ったものだ(苦笑)。とりあえず、じっくり物語りを読みたい人に絶対御薦めです。気が短い人には多分向いていません。男女問わず同じだと思います。
しかし、ついでなので言っておくが、マンガに少年漫画、青年漫画、少女漫画などと言った区切りが存在しますが、面白さはそれでは区切れないということだけ一つ。男が、少女漫画だからって線を引くのはあまりにも勿体無いと思います。
そういやこの漫画、2000年を目処に終わる予定だったそうだが、何のその、多分あと最低2,3年はやってますよ。先が気になるばかりです。
ISBN:4592128710