はてなブックマークと Twitter は将来的には共存しない。

先の記事、はてブがTwitterに、はてなスターが facebook いいね! に食われてきた。への意見で、はてブTwitter は違うであるとか、連動・連携すべき (している) という意見がちょくちょくありましたが、これは現時点での話であって、将来的にはぜんぜん違うことになるのではないかと思います。
まず、はてブTwitter根本的なユースケースがそもそも違うと僕も言っていますが、これは勿論そうです。はてブが出来たときは Twitter はなかったし、あくまではてブURI に紐付けられたデータしか扱っていません。
それとは違い、Twitter はまずツイートありきで、そこに URI やらハッシュタグが存在します。
ですが、Twitterソーシャルブックマークとして機能しますが、はてブTwitter としては機能しません。これは大きな違いです。

Twitterソーシャルブックマークにもなる。

Twitter は、最初の内は検索に力を入れていませんでしたが、最近は違います。本家の検索も充分使えるようになってきました。
また、Twitter の最大の力は外部サービスの豊富さです。BackTweetsTOPSY など Twitter 上での URI を拾える外部サービスが充実しています。

つまり、URIハッシュタグを組み合わせて、ユーザーでフィルタリングすれば、ソーシャルブックマークの出来上がりです。機能としてのソーシャルブックマークは、既に Twitter で実現できてしまうのです (もうあるかもしれませんね)。

個人のブックマークとしてはどうか?

個人のブックマークとしてはどうかと言うと、例えば Evernote の方がスクリーンショットも一緒にクリップでき、ローカルにも保存されるため、今では手軽さも機能もそちらに軍配が上ります。

こうなってくると、もう新しいユーザーがはてなブックマークを利用する理由が限りなく薄くなってきました*1

トラフィックを集めないウェブサービス→死。

digg しかり、delicious しかり、時代を作ったサービスもトラフィックがなくなってくると、結局のところ運営し続けることが困難になってきます。
ユーザーが減少してしまえば、広告効果も薄れますし、いかに営業努力をしても広告力が低下し、ビジネスパートナーもその価値を改め直さなければいけなくなります。
僕は、はてなブックマークを使っていますが、上記の理由でこのままだとはてブはコアなネットユーザーのお手軽コメントだけのサービスになって、3年後には終了のお知らせが聞こえそうで心配しています。

*1:ちなみに、僕は Evernote を普段は利用していません。また Twitter も然程使っていないのでアレですが。